僕がTOEICテストで975点を取ったのは大学3年生のとき。
その頃は、翌年に控えた一年間の世界一周のために、毎日バイト三昧でお金を稼いでいました。
でもそんな中、僕にはどうしてもTOEICを受ける必要があったんです。
それは「親を説得する」ため。
「大学4年を前に、一年間休学して世界一周をする」
そんなわがままを許してもらうためには、一年間休学した後でも十分就活で戦えるという証拠を見せる必要があったんです。
僕にとってはそれがTOEICでした。(今となっては「証拠弱っ」て感じですが・・・笑)
そんなこんなで、僕の超多忙TOEIC学習生活が始まるのです。
準備・用意すべきもの
ちなみに僕の勉強方法は超シンプルです。
ひたすら単語を覚えて、それを公式問題集でアウトプットする。
それだけです。
つまり重要なものは、「単語帳と公式問題集」ですよね。
僕自身も、効率的な勉強法を模索した結果、この2冊という結論にたどり着きました。
単語帳を用い、すべての英文の土台であり基礎となるボキャブラリーを増やすことで、どんな問題が来てもそれを理解することができる能力を養います。
公式問題集を用い、実際のテストの形式に慣れることで、効率的に点数を取る方法を身に着けることができます。
単語帳、問題集の具体的なおすすめはこちら!
単語帳:TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)
- 著者のTEX加藤さんが実際に何度もTOEICテストを受講し、その経験から頻出する単語順に並べている
- 初心者から上級者までカバーしている単語量
- 例文付きで覚えやすい
- 一口メモにTOEICテストの特徴が記載されておりためになる
公式問題集:TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編
- 公式の問題集なので信頼がおける
- どの問題集よりも実際のテストに近い問題が解ける
- 解説が丁寧・豊富で、次のテストに生かせる
- リスニングCDが同封されており、練習しにくいリスニングの対策ができる
具体的な学習法
ではこの二つをどのように使えば効果的な勉強になるのでしょうか。
まず単語帳の使い方から。
単語帳を使って勉強するときにもっとも大切なのは「一日に覚える単語数を決めてしまう」こと。
例えば一日に50語覚えるとします。
覚え方は好きなやり方で構いませんが、僕がやっていてもっとも効率的と感じたのは、やっぱり赤シート。
英単語を赤マーカーで塗りつぶし、日本語の意味を見て英単語を思い出す訓練をひたすらやります。(単語帳によりますが、すでに赤字で書いてあるものはマーカー不要ですね。)
具体的なやり方は以下。
①とりあえず50単語を一周してわからなかった単語の横にチェックマークを書いておく。
↓
②ちょっと時間を置いてから二周目。わからなかった単語にチェックを追加。
↓
③ ①~②をチェックなしで一周できるまで繰り返します。
二日目は前日覚えた50語を赤シートで復習テストしてから、次の50語に取り組みます。
おそらく、初日にやった50語の復習テストは結構さくっと終えられるはず。
もしここで前日分でわからない単語があった場合は、チェックマークを足すのも忘れずに。
そして三日目です。(ここがポイント)
ここでは、初日と二日目に覚えた単語すべて(合計100語)を復習してから、次の50語に取り組みます。
つまり、日数が進んでいくに連れ、復習する単語数がどんどん増えていくんです。
こうすることで記憶が定着し、絶対に覚えることができます。
最後の方には、大量の単語を復習しなければなりませんが、キーになるのは「チェックマークの多い単語」です。
それだけを選別して復習することで、苦手な単語を中心に覚えることができます。
次に公式問題集の使い方。
TOEIC学習をしている人の多くは、この問題集を、一通りTOEIC対策の勉強が終わってから「力試し的」に使っています。
もちろんその使い方も間違いではありせんし、本番前のいいトレーニングになるでしょう。
しかしながら、今回のテーマである「スキマ時間での学習」においては、あまり効率的ではありません。
そこでお勧めしたいのが、「とにかく解くこと」です。
一見、非効率的なやり方に見えるかもしれませんが、公式問題集をやるうえでもっとも手っ取り早く、点数に繋がりやすいのはこのやり方なのです。
それよりも大事なのは、解いた後の答え合わせ。
間違えた箇所だけでなく、合っていた箇所も「なぜ正解することができたのか」わかるまで解説を読み倒しましょう。
上記の通り、公式問題集にはとても丁寧な解答がついています。
一問一問、解答でしっかりと確認することで効率的な点数アップにつなげることができます。
隙間時間での勉強の仕方
さて、次は隙間時間を利用して勉強をする方法をお教えします。
忙しくて何もする時間が取れないと思っていても、日々の中で意外に隙間時間はあるものです。
通勤の時間
たいていの人は通勤だけで往復1時間以上費やしているでしょう。
その時間をリスニングにあててみましょう。
毎日一時間のリスニングを行えばTOEICの対策としては十分です。
教材は上記の公式問題集でも構いませんし、インターネットには無料の英語学習教材がゴロゴロと落ちていますのでそれらを有効活用してみてください。
おすすめはスクリプトのあるリスニング教材です。
最初はスクリプトなしで聞いてみて、次にスクリプトを見ながら丁寧に聞いていきます。
これをすることで、ただ聞き流すだけでは理解の及ばない範囲までしっかりと理解することができ、より効率的な勉強となります。
個人的なおすすめはPodcastを利用することです。
iPhoneやAndroidでダウンロード可能で、英語初心者用の教材から、上級者用のラジオやニュース等、世界中から集まるマテリアルが見つかるのでぜひ活用してみてください。
スマホゲームもいいですが、毎日の貴重な一時間を自己投資にあててみてはいかがでしょうか。
お風呂の時間
私自身はこの時間が勉強にもっとも効果的だと考えています。
入浴時には、リラックスすることで出る脳波であるα波が出るといわれています。
このα波の発生は、集中力・記憶力の上昇を助けるといわれており、この時間には「単語の暗記」がぴったりです。
私個人としては、TOEICに限らず、何かを暗記する必要がある際はいつもお風呂につかりながらするようにしています。
単語帳2冊を丸々覚えたのも、ほとんどすべて浴槽の中です。(個人的には先程の金の単語帳と、もう一冊好きなものを丸々覚えれば800点は確実に行くと思っています。)
シャワーだけ浴びてすぐに出るのではなく、15分お風呂につかりながら、単語の暗記をしてみましょう。
語彙力の増加とともに、毎日の疲れをとる効果もあり、一石二鳥です。
寝る前の時間
ここではしっかりと長文を読むことをお勧めします。
公式問題集の長文読解のセクションを解き、答え合わせで解説を見ながら理解を深めます。
私自身が夜型ということもあり、静かで周りに集中を遮るものが何もないこの時間に、長文読解をやっていました。
通勤時間やお風呂では、大きな問題集を広げて勉強することは難しいと思うので、この時間に行うことをお勧めします。
ただ、もし朝型の方であれば、夜は早く寝て、朝にこの時間を持ってくるというのも良いやり方だと思います。
家に帰ると、スイッチが切れてしまう人もいるかもしれませんが、毎日時間を決めて学習に取り組むことでそれが習慣になるはずです。頑張ってください。
同じ問題を繰り返し解こう
時間のない中で効率的に点数アップを狙う上で最も大事なことは、同じ問題を繰り返し説くことです。
そうすることで自分の間違えたところを確認、そして克服することができ、確実な点数アップにつなげることができます。
一度問題集を解いて、終わったらさらに次の問題集といった風に勉強を進めてしまうと、自分の間違えた問題は一生間違え続けます。
そうではなく、一つの問題集を一つの間違いもなく解けるまでやりきることが点数アップのコツです。
さらに一冊の問題集を何度も解くことで、そこに出てきた問題に類似したものは解けるという自信にもつながります。
多くの問題集をなんとなく解いていても、自分はこの問題であれば解けるという自信は持ちづらいでしょう。
テストを受ける際、メンタルの要素というのは非常に大きいです。
ここまではやりきったという自信を持ってテストに臨むためにも、同じ問題を繰り返し解くということを忘れずに勉強に取り組みましょう。
まとめ
そんなこんなで、私は単語帳二冊、公式問題集一冊を使い倒し、975点を取ることができました。
それが世界一周を許してもらうための切り札となったわけですから、自分の人生においてやってよかったと心からいえる努力だったと思います。
TOEICはたかがテストではないと思っています。
それぞれの人生において、それぞれの大きな意味を持ちうるものです。
テストを解き終わった後に、「やりきった」と笑顔で会場をあとにするために、頑張っていきましょう!